韓国の国家安全保障会議(NSC)は9日、北朝鮮がごみをぶら下げた風船を韓国側に飛ばす行為を再開したことを受け、拡声器による北朝鮮向け放送を同日中に開始すると発表した。写真は北朝鮮から飛ばされたとみられる風船。韓国・仁川沖で撮影。聯合ニュース提供(2024年 ロイター)
韓国の国家安全保障会議(NSC)は9日、北朝鮮がごみをぶら下げた風船を韓国側に飛ばす行為を再開したことを受け、拡声器による北朝鮮向け放送を同日中に開始すると発表した。
ソウル市内や南北軍事境界線付近では8日夜から9日朝にかけて、ごみをぶら下げた数十個の風船が見つかった。韓国軍によると、北朝鮮は8日からこうした風船を約330個飛ばし、そのうち80個ほどが韓国領内に落下したという。
NSCは「われわれが取る措置は北朝鮮の政権にとっては耐え難いかもしれないが、北の兵士や国民には希望と光のメッセージを送るだろう」と述べた。
韓国は2018年南北首脳会談の合意に基づき拡声器放送を中止していた。
北朝鮮は5月、韓国の脱北者や活動家によるプロパガンダ活動に対する報復だとして、ごみや汚物をぶら下げた風船を韓国側に飛ばし始めた。
今月2日には一時中止すると表明したが、韓国側が北朝鮮の反体制ビラを再び飛ばした場合、再開するとしていた。
韓国の脱北者団体はその後、金正恩朝鮮労働党総書記を批判するビラなどを付けた風船を北朝鮮に飛ばした。
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