ロシアのプーチン大統領は、ウクライナでの勝利に核兵器を使用する必要はないと述べました。

 プーチン大統領は7日、サンクトペテルブルクで開かれた国際経済フォーラムで演説し、核兵器について繰り返し言及しました。

 ウクライナ情勢を巡り、現時点で「核兵器の使用は必要な状況ではない」とする一方で「核ドクトリン=核の使用原則は生きた文書であり、変更する可能性を排除しない」とも述べました。

 ウクライナでの戦闘を早く終わらせるには現在の兵士では足りないものの、現状のペースでの前進を維持する限り「新たな動員は不要だ」としています。

 また、ロシアの戦術核兵器については、広島と長崎に使用されたものよりも3から4倍の威力があり、数も欧州の数倍を有していると牽制(けんせい)しました。

 このほかロシア経済については、「購買力平価が日本を抜いて世界4位になった」と強調する一方、議会で議論が始まっているロシア史上最大規模の大幅増税については言及しませんでした。

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