イギリスの総選挙を1か月後に控えた4日、スナク首相とライバルの労働党党首が初のテレビ討論会で対決しました。

討論会で、与党・保守党のスナク首相はインフレ率の低下などを政権の実績として強調しながら、将来への計画があるのは保守党だけだと主張した。

対する労働党のスターマー党首は、保守党政権は14年間にわたり経済的混乱をもたらしたと批判した上で、労働党が変革を実現すると述べました。

また、スナク首相が「労働党政権下では、2000ポンド=日本円で約40万円の増税になる」と繰り返したのに対し、スターマー党首は否定しませんでした。

一方、イスラエルとハマスによるガザ地区での戦闘について、両党首は即時停戦と人質解放が必要だと述べたほか、もしトランプ氏がアメリカ大統領に選出されても、両党首ともアメリカとの関係維持に務めるとしました。

テレビ討論会終了直後の調査では51%対49%で、スナク氏の答弁のほうが優勢だったとの結果が出ています。

しかし、スナク氏の与党・保守党は支持率で労働党に大きく離されているため、14年ぶりとなる労働党への政権交代の可能性は依然高いとみられています。

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