アメリカのバイデン大統領は4日、メキシコとの南部国境からの不法越境者が一定数を超えた場合に、国境を事実上閉鎖する新たな大統領令に署名しました。
バイデン氏は演説で、「移民は常にアメリカの活力源だ」と指摘する一方、不法越境者の増加に「何もしない選択肢はない」として新たな大統領令の意義を強調しました。
アメリカ政府高官は大統領令によって、7日間の不法越境者の数が1日平均で2500人を超えた場合には難民申請を受理せず、事実上の国境閉鎖が行われ、不法越境者は強制送還されるとしています。現状はすでに基準を超えているため、即日に発動されます。
南部国境には世界各地から不法越境者が押し寄せていて、11月の大統領選挙の争点の1つになっています。
バイデン氏としては国民の国境管理への不満に配慮し、支持率の向上に繋げたい考えですが、与党・民主党内のリベラル派からは反発を受ける可能性もあります。
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