大谷翔平選手の元通訳・水原一平被告は、法廷で銀行詐欺など2つの罪を認めました。

4日、水原被告は黒っぽいジャケットに、黒いズボン、そして今回はYシャツではなく丸首の白のシャツ姿で出廷し裁判所の前でメディアからは再び多くの質問が投げかけられましたが、今回もずっと前を見て一言も言葉を発しませんでした。

しかし、カメラのない法廷の前の通路で水原被告に対してしゃべられないなら、大谷選手に申し訳ない気持ちがあったらうなずいてほしいと伝えると前をむいて小さくうなずき、ギャンブル依存症の治療が進んでいるか尋ねると、再び小さくうなずきました。

水原被告は、大谷選手の口座から約1700万ドル日本円で約26億円以上を不正に送金していたほか、納税申告の所得を410万ドル、6億円以上を過少に申告していた罪に問われています。

前回出廷は、手続きの形式上、「無罪」だと答えていましたが、今回は、裁判官が変わったことで2つの罪についてそれぞれ答弁を変更し「guilty」つまり有罪ですと答えました。

また、法廷で水原被告は「私は被害者の銀行口座にアクセスできました。そして、ギャンブルで借金をしていました。彼のお金を使うことしか思いつきませんでした」などと話しました。

次回の量刑の言い渡しは10月25日に決まりました。

裁判所の判断にはなりますが、水原被告と検察側は禁錮刑の期間について4年9カ月から5年11カ月の期間なら互いに控訴しないことで合意しています。

裁判所は前回セキュリティーの都合を理由に法廷画家以外の傍聴を一切認めませんでしたが、裁判所は、公開の原則に反していて誤った判断だったと謝罪をする異例の事態となり、今回は裁判官が冒頭に「裁判所は公開の場所です。みなさんようこそ」と発言をして60人ほどのメディアが傍聴しました。

水原被告の代理人は、裁判所に入る際に、あとで囲み取材に応じると話していましたが、結局、今回も取材に応じることはなく水原被告は、無言で車に乗り込み裁判所から去っていきました。

大谷選手は、代理人を通じて「捜査が完了し、罪も全て認められた今、私及び家族に取っても重要な終結を迎えることができました。これは僕にとっても非常に複雑で困難な時期でした。この事件に終止符を打ち、前に進む時期が来たと思ってます。これからもこのチームの一員として少しでも勝利に貢献できるよう集中して行きたいと思っております」とコメントを発表しました。

ドジャースも「ショウヘイとチームがこの問題を全て忘れて、ワールドシリーズ制覇を目指して前進できることを嬉しく思っています」とのコメントを発表しました。

また、事件を担当する連邦検事が会見し、水原被告は刑期終了後に強制送還されることになると話しました。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。