北朝鮮がごみをぶら下げた風船を韓国へ大量に送るなど挑発を繰り返したことを受け、韓国政府は南北軍事合意の効力を全面的に停止すると明らかにしました。

北朝鮮は先月28日以降、ごみや汚物をぶら下げた風船を韓国に大量に飛ばしたほか、GPS=全地球測位システムに障害を引き起こす妨害電波を発信するなど挑発を繰り返しています。

これを受け、韓国大統領府は3日、2018年に締結され緩衝区域での砲撃訓練などを禁じた南北軍事合意について、「相互の信頼が回復するまで」全面的に効力を停止すると明らかにしました。

停止案は4日の閣議で協議されるということです。

韓国大統領府は、「北朝鮮の挑発に対する十分かつ即応的な措置が可能になる」と強調しています。

軍事合意をめぐっては、去年11月、北朝鮮が偵察衛星を打ち上げたことへの対抗措置として、韓国政府は軍事境界線付近に飛行禁止区域を設定した項目に限り効力を停止。

韓国側の動きを受け、北朝鮮は合意の事実上の破棄を宣言していました。

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