旧ソ連のジョージアで外国からの資金提供を受ける団体を規制するいわゆる“スパイ法案”を巡って大規模な抗議デモが発生し、14人が拘束されました。

 ジョージアの首都トビリシで15日、数千人の市民らが国会前に集まり“スパイ法案”の撤回を求めました。

 この法案は、外国からの活動資金の2割以上の支援を受けた団体を外国のスパイを意味する「外国の代理人」として登録し、財務状況の申告などを義務付けるものです。

 与党側は財務上の透明性の確保のためだと主張。

 野党側は独立系メディアの活動が厳しく規制されているロシアの法律と酷似していると指摘し、政権に批判的な声を抑圧する狙いだと批判しています。

 15日には国会内でも乱闘が勃発。演説中の与党議員を野党議員が殴りました。

 議会と対立し、EU加盟を目指しているサロメ大統領も「再ソビエト化に屈しない」とSNSに投稿し、法案に反対の意向を表明しています。

 法案は1年前に大規模な抗議活動によって撤回されましたが、与党が再び提出し、審議を強行しています。

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