抱き合うパレードの参加者たち=ソウル市で2024年6月1日午後3時13分、福岡静哉撮影

 ソウル市内で1日、LGBTQなど性的少数者の権利を訴えるパレードが開催された。参加者らは「多様な性のあり方を尊重しよう」などと記したプラカードを掲げながら、中心部の大通りを練り歩いた。

 パレードはこれまで市内中心部のソウル広場をメイン会場に開催されてきたが、民間人や市議らで作る「開かれた広場運営市民委員会」は昨年に続いて2年連続で、広場の使用を許可しなかった。

 今年はソウル広場近くの大通りをメイン会場にして開催。多くの参加者が性の多様性を象徴する虹色の旗を手にし、同性カップルらが笑顔で記念撮影をしていた。パレードが始まるころには、大通りが人で埋め尽くされた。

 参加した30代の女性は「生まれつきの性的指向を互いに尊重することが大切です」と話していた。

 韓国ではキリスト教団体を中心に、同性愛や同性婚への反発が根強い。この日もソウル市内では反対派が集会を開き「同性愛反対」などと訴えた。

 6月は性の多様性への理解を深める「プライド月間」と呼ばれ、世界各地で関連イベントが開催される。【ソウル福岡静哉】

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