ブラジル政府は、イスラエルとの外交関係がパレスチナ自治区ガザへの攻撃をめぐって悪化するなか、召還していた駐イスラエル大使を国連代表部に異動させる人事を発表しました。後任は決まっていません。

ブラジル政府は29日の官報で、駐イスラエル大使の職にあったフレデリコ・マイヤー氏を国連代表部に異動させる人事を発表しました。

ガザ攻撃をめぐってブラジルとイスラエルの関係は悪化していて、ブラジルのルラ大統領が2月、「イスラエルはヒトラーがユダヤ人を殺害した時と同じことを起こしている」と批判したことに対し、イスラエル政府はルラ大統領を「ペルソナ・ノン・グラータ=好ましからざる人物」と呼び、猛反発していました。

ブラジル政府はこの直後、駐イスラエル大使を召還していて、大使は今回の人事によりそのまま離任する形になります。

後任は決まっておらず、大使不在の状態が続くことになり、両国関係のさらなる悪化が懸念されます。

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