(写真はイメージです) Mick De Paola-Unsplash

<ロンドンのカップルがビクトリア朝時代の住宅に隠された地下室を発見。その空間は何に使われていた?>

英国ロンドンのカップルが、新しく購入したアパートメントの部屋をリノベーションしていた時に驚くようなものを発見したとして、SNSで共有している。隠されていた地下室だ。

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キャロライン・ゲイル・デンビーとそのパートナーは、ロンドンのクリスタル・パレスにあるアパートメントで、腐った床板を持ち上げたとき、高さ約215センチ、長さ約915センチの空間を発見した。

「私たちはその空間を、腐った床板を持ち上げたときに見つけた。全部掘り出すには1年かかった。作業の多くを自分たちだけでやったので」デンビーは本誌の取材に対して、そう話した。

このアパートメントは、ビクトリア朝時代の住宅の一部で、床下に石炭を貯蔵するための空間があったと見られる。

19世紀初頭から20世紀半ばにかけて、ロンドンのような大都市では、住宅の暖房に主に石炭を使っていた。地下空間が石炭貯蔵庫として使われ、そうした貯蔵庫にはしばしば、石炭を直接届ける「石炭シュート」がつながっていた。

英国では、1956年に大気浄化法が施行され、無煙燃料しか使用できない「排煙規制区域」が町や都市に導入された。その結果、住宅の暖房は、石油やガスに移行せざるを得なくなり、石炭貯蔵庫や石炭シュートの多くが使われなくなった。

デンビーとパートナーは、発見した空間を、単なる収納スペースにするのではなく、最大限に活用したいと考えた。そして、使いやすい空間を目指すことにした。

「単なる収納スペースではなく、使い勝手のいい空間にしたかった。ロンドンでは収納スペースもなかなか手に入らないが、少し特別な空間にしたかった」とデンビーは説明する。

リノベーションは簡単ではなかった。カップルは、埃と瓦礫の中で無数の週末を過ごした。しかし、苦労の甲斐があり、小さいながらもスタイリッシュなシネマルームが完成した。

デンビーは、自身のティックトックページ@carolinegaledenbyで、この発見と新しい空間の動画を共有。すでに4万8000回再生されている。

この動画を見たTikTokerのリンは、「最高!!!」と絶賛し、LCPも「なんて素晴らしい変貌だろう!」と書いている。

カップルは動画の最後で、新しい空間をどのように使っているかを紹介している。空間には小さなヒーター、ソファ、プロジェクターが置かれ、ビデオゲームをしたり、テレビを観たりしているようだ。

「同じような経験がある人を見つけたかったため、動画を共有することにした。石炭シュートは、ビクトリア朝時代の住宅によく見られるものだが、小さな空間だ」とデンビーは語る。「ロンドンでは、空間は貴重だ。だから、私たちは幸運だった。多くの作業を自分たちでこなしたため、時間はかかったが、お気に入りの空間になった」

(翻訳:ガリレオ)

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