イスラエルの情報機関の前長官がICC=国際刑事裁判所の捜査を妨害するため、前主任検察官を脅迫していた疑いがあることが分かりました。

イギリスのガーディアン紙は28日、イスラエルの情報機関モサドのコーヘン前長官が、ICCのベンスダ前主任検察官を脅迫し、圧力をかけていた疑いがあると報じました。

イスラエルによるパレスチナ自治区への戦争犯罪をめぐる捜査を妨害することが目的とみられ、ベンスダ氏はICCに「コーヘン氏がイスラエルの捜査を断念するよう何度も圧力をかけてきた」と報告しているということです。

また、ここ数か月の間にもモサド側は捜査を引き継いだカーン主任検察官など複数のICC職員に対し、メールの傍受や盗聴をしていたとみられています。

ガーディアン紙によりますと、モサド側による介入工作はベンスダ氏がパレスチナへの戦争犯罪に関する予備調査の開始を発表した2015年から始まりました。

イスラエル側は報道について、「根拠のない虚偽の主張だ」と否定しているということです。

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