27日の日中韓首脳会談で出された共同宣言に対して北朝鮮が反発したことについて、中国は名指しでの批判を避けました。

 北朝鮮は27日、「朝鮮半島の非核化」に言及した日中韓首脳会談の共同宣言に対して「乱暴な内政干渉だ」と反発しました。

 これに対して28日の会見で、中国外務省は北朝鮮を名指しで批判せず、「関係国が半島問題の政治的な解決プロセスを推し進めるよう望む」と答えるにとどまりました。

 また、「北朝鮮の非核化をどのように実現させるのか」という質問については「各国が政治的な解決への建設的な努力を行う必要がある」と答えるにとどめ、北朝鮮に非核化を求めると明言しませんでした。

 朝鮮半島の非核化については2019年に行われた前回の日中韓首脳会談では3カ国が「完全な非核化にコミットしている」と表現されていましたが、今月27日の共同宣言では「それぞれの立場を強調した」という表現にとどまりました。

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