韓国で行われた日中韓サミットの成果文書では、北朝鮮による拉致問題をめぐり「解決」という文言がなくなりました。韓国メディアは“新冷戦の構図”を背景に「中国が北朝鮮の肩を持った」などと指摘しています。

2019年の日中韓サミットの成果文書では、拉致問題をめぐり「中華人民共和国および大韓民国の首脳は日本と北朝鮮の間の拉致問題が対話を通じて可能な限り早期に解決されることを希望する」と記されていました。

一方、今回のサミットを受け発表された共同宣言では「我々は地域の平和と安定、朝鮮半島の非核化および拉致問題についてそれぞれの立場を強調した」とするに留まり、「解決」の文言がみられなくなっています。

これについて韓国メディアは「『日米韓』対『中露朝』の新冷戦構図の中で中国が意図的に北朝鮮の肩を持ったため」だと分析しています。

また、北朝鮮の「非核化」についても前回は、「我々は朝鮮半島の完全な非核化にコミットしている」とされていましたが、今回はこうした記載は無く、「それぞれの立場を強調した」という表現にとどまっています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。