ペットブームのお隣、韓国。このブームを生かし、愛犬とお散歩する際に街の見回りも行う「愛犬パトロール隊」が急速に広まっています。

ソウル郊外にある大手コーヒーチェーンの店舗。

記者
「カフェの2階にはイヌ同伴の客専用の空間が用意されています」

店内には撮影スポットもあり、愛犬と一緒に過ごせる場所となっています。

「人々の認識も随分変わったと思います。飼っていない人も好意的に見てくれます」

今、空前のペットブームを迎えている韓国。特に、イヌを家族のように大切に扱う風潮が広がっています。こうしたなかで急拡大しているのが、散歩と街中の見回り活動を兼ねた「愛犬パトロール隊」。

日本でも同様の取り組みが進んでいますが、ソウルでは2年前から始まりました。このパトロール隊、最初は60組ほどだったといいますが、今では1400組を超え、地方都市にも広まっています。

ただ、日本とちょっと違うのは、ソウル市が行っているパトロール隊の選抜テスト。飼い主の指示に従うか、近くの犬を攻撃しないかなどを審査しているのです。

選抜テストを経て、隊員となったイ・ホジンさんとオスの柴犬「イルオ」くんです。パトロールに着いていくと…

愛犬パトロール隊 イ・ホジンさん
「私たちの場合は安全ボタンを重点的に見ます。このように押して、(はい、管制センターです)愛犬パトロールですが、点検のためにボタンを押しました」

街中には、通報のためのボタンがありました。イルオくんとユニフォームを着てパトロールをしていると、好意的な反応を得られているといいます。通りすがりの警察官も…

警察官
「すごく頼もしいです。一緒にパトロールできたらいいのに」

愛犬パトロール隊 イ・ホジンさん
「周りに良い影響を与えることができると思うので、誇りを持って取り組んでいます」

ソウル市は「愛犬パトロール」で飲酒運転の車を見つけたり、ひとり歩きの高齢者を保護できたりしたとして「街の死角地帯を補っている」と強調。担当者は…

ソウル市自治警察委員会 カン・ミンジュンさん
「地域社会の安全を互いに共有して活動し、コミュニティを形成するのに意味があると考えています」

愛犬とのひとときを街の安心・安全につなげようという取り組み。韓国で定着しつつあります。

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