避難民のテントが並ぶパレスチナ自治区ガザ地区南部ラファ=6日、ロイター

 米国のカービー大統領補佐官(広報担当)は8日、イスラエルが計画するパレスチナ自治区ガザ地区最南部ラファへの侵攻を巡り、イスラエル側と近く協議する方向で調整していると明らかにした。米政府は民間人に多大な犠牲が出るとしてラファへの侵攻に反対しており、カービー氏は「イスラエルは大規模な地上作戦の代案について我々と話し合うまで、侵攻はしないと約束した」と述べた。

 またカービー氏は、7日にカイロで始まったイスラエルとイスラム組織ハマスとの停戦や人質解放を巡る間接交渉で、ハマス側に新たな提案が示されたと説明した。提案の内容への言及は避けたが、現在はハマスからの返答を待っているという。カービー氏は「米政府は人質の確保と即時停戦の仲介に全力を尽くしている」と話した。【ワシントン松井聡】

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