コンテナを山積みにした大型の貨物船。
次の瞬間、大きな爆発音とともに、橋の残骸が海に崩れ落ちた。

映像は、橋に衝突した貨物船を精密爆薬によって切り離す様子をとらえたもの。

きっかけとなったのは、3月26日、アメリカ東部メリーランド州のボルティモアで、フランシス・スコット・キー橋に貨物船が衝突し、橋が崩落した事故。

6人の建設作業員が死亡し、橋に衝突した大型の貨物船には、その橋の残骸が覆いかぶさるように倒れていた。

崩落した橋は、1977年に開通。
全長約2.5kmで、首都ワシントンやニューヨークに物資を運ぶため、多くの貨物船が通過する重要箇所だった。

しかし、橋が崩落したことにより、大型船舶の通行はストップ。

さらに、橋の残骸が貨物船に覆いかぶさっていたため、貨物船の移動もできず、復旧作業が困難な状況となっていた。

そこで今回、貨物船から橋を取り外すため、爆薬を使って精密切断が行われた。

米陸軍工兵隊司令官 スコット・スペルモン中将「これで、われわれは次の重要なステップに進むことができる」

当局は、2日以内に貨物船を動かし、周辺に通行を妨げる障害物がないことを確認し、5月末までに水路を開通させることを目指すとしている。

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