ロシアのプーチン大統領は、国の重要政策を協議する安全保障会議の書記を務めてきた側近のパトルシェフ氏を大統領補佐官に任命しました。

ロシア大統領府は14日、国防相を務めてきたショイグ氏が安全保障会議書記に着任したことに伴い、プーチン大統領の側近で2008年から安全保障会議書記を続けてきたパトルシェフ氏が大統領補佐官に任命されたことを明らかにしました。造船分野を監督するとしています。

今回の人事では、パトルシェフ氏の長男で農相を務めてきたドミトリー・パトルシェフ氏が副首相に昇格しています。また、プーチン氏の元警護担当でドミトリー・パトルシェフ氏とともに後継候補の1人として取り沙汰されるトゥーラ州のジューミン知事も、防衛産業を監督する大統領補佐官に任命されました。

一方、ロシア連邦捜査委員会は14日、国防省の人事総局長クズネツォフ中将を収賄の疑いで逮捕しました。先月下旬には、ショイグ氏の側近として知られるイワノフ国防次官が収賄容疑で逮捕されたばかりです。

ショイグ氏の後任の国防相には第一副首相を務めた経済の専門家ベロウソフ氏が起用されていて、プーチン氏としては国防省の汚職を洗い出すとともに立て直しを図る狙いもあるとみられます。

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