米共和党のマージョリー・テイラー・グリーン下院議員=2024年1月22日、AP

 米連邦議会のグリーン下院議員(共和党)が、今月5日にニューヨークなど米東部で起きた地震と、8日に米国で観測された日食に関して「神が悔い改めよと伝えている兆候だ」と投稿した。グリーン氏はトランプ前大統領に近い保守強硬派で、極右の陰謀論「Qアノン」を信奉していたことでも知られる。今回の投稿も民主党のバイデン大統領の政権運営を批判する意図があるとみられ、「自然現象を政治的に利用している」と批判が起きた。

 グリーン氏は5日、X(ツイッター)で「神が米国に対して悔い改めよと伝えるための強いサインを送っている。地震と日食、そしてさらに多くのことが起きる。我が国が耳を傾けるように祈っている」と述べた。

 この投稿に対して、別の利用者が背景情報を加える機能を使って「地震は世界中で常に起きている」「日食は18カ月ごとに起き、予測も可能だ」といった注釈がついた。「グリーン氏はまるで自分が天使か聖人かのように支持者に思わせようとしている」との批判もあった。

 しかし、グリーン氏は7日も「私の投稿をからかったり、あざけったりする人が多い。確かに日食は予測可能だし、地震は(自然と)起きるものだ。しかし、神はこれらのものすべてを創造し、信仰する者に向けたサインとして使っているのだ」と反論した。【ワシントン秋山信一】

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