イスラエル軍とイスラム組織ハマスの衝突から半年がたつが、その中でイスラエル軍は、パレスチナ自治区ガザ南部から地上部隊を撤収させたと発表した。
今後の戦況にどのような影響を与えるのか、注目が集まっている。

パレスチナ自治区のガザで、イスラム組織ハマスと戦闘を続けるイスラエル軍に新たな動きがあった。

イスラエル軍は、戦闘開始から半年となる7日、ガザ南部から地上部隊を撤収させたと発表。
北部に残っている部隊については、ガザ北部とそれ以外の地域を二分するために駐留すると説明している。

2023年10月から続く戦闘によるガザ地区での死者は、3万3100人以上にのぼっている。
また、今も約130人の人質がガザで拘束されたままとなっている。

戦闘が長期化する中、イスラエル国内では、人質解放を求め、ネタニヤフ首相に対する抗議活動が活発化。
デモに参加する市民と治安部隊の間で衝突も起きている。

一方、イギリスやアメリカでは、ガザ侵攻への抗議が活発化。
そうした中、アメリカのバイデン大統領は4日にネタニヤフ首相と電話会談した。

その中で、「ガザ地区での民間人保護に向けた措置を改善しなければ支援政策を見直す」との考えを示したうえで、即時停戦の必要性を強調した。

その翌日、記者と交わされたのがこのやり取り。

記者「『イスラエルへの軍事支援を止める』と脅した?」
バイデン大統領「わたしが(支援を)止めるように言ったんだよ」
記者「イスラエルを見捨てるのですか?」

地元メディアなどによると、イスラエル軍当局者は、今回の部隊撤収について、「できることは達成した。必要ならいつでも作戦を行うが、とどまる必要はない」としたうえで、「アメリカの圧力とは関係ない」と話しているという。

戦闘開始から半年が経過した今、イスラエル情勢はどこに向かおうとしているのだろうか。

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