オクラホマ州・バートルズビルの竜巻、ホテルにいた2人が命がけで撮った映像 @rawsalerts-X

<ハンプトンイン前で竜巻を目撃し、ギリギリで屋内に避難した男性2人>

オクラホマ州のハンプトンインにいた男性2人が、自分たちのホテルが竜巻に直撃される瞬間を撮影した。

【動画】「なんて恐ろしいんだ...」竜巻がホテルを直撃...命懸けで撮影された映像

5月6日の夜、米国立気象局(NWS)はオクラホマ州バートルズビルに竜巻警報を出した。この日は早くから大荒れの天気が予想され、暴風雨や竜巻、グレープフルーツ大のひょうの恐れもあるとして、オクラホマとカンザスの両州で警戒レベルが最大に引き上げられた。

バートルズビルを竜巻が襲ったのは夜間、竜巻の到来が見えない最も危険な時間帯だった。

ハンプトンインにいた男性2人は避難せずにホテル前で竜巻の接近を見物し、すんでのところで屋内に駆け込んだ。

SNSアカウントのRaws Alertsは「竜巻警報が出ていた破壊的な大竜巻がハンプトンインを直撃した瞬間の衝撃映像。街に大きな被害 #Bartlesville | #Oklahoma」とX(旧Twitter)で伝えている。

「新しい映像に映っているのは、巨大な竜巻に襲われたハンプトンインの中にいた人が撮影した恐ろしい瞬間。街を通過する大型の激しい竜巻が確認され、国立気象局はオクラホマ州バートルズビルに竜巻警報を出していた。この影響で(複数の)建物や住宅が破壊され、1人が死亡した」

動画の中の男性2人は竜巻警報のサイレンが鳴り響く中、屋外に立っている。強風が荒れ狂う。今にも直撃されると気づいた瞬間から映像は混乱状態に陥り、2人は屋内に駆け込んで避難。ホテルデスクの後ろに2人が飛び込むと、竜巻が構内を突き抜けた。

「狂ってる」と1人が叫び、「今ど真ん中にいるぞ」ともう1人が応じた。

Raws Alertsによると、この竜巻で同ホテルの屋根が吹き飛ばされ、介護施設に落下した。けが人は報告されていない。

NWS予報士のバート・ハークは、今回の竜巻の規模については7日に被害の程度を調べてから判断すると本誌に語った。ただし接近する竜巻の撮影は思いとどまるよう忠告し、竜巻が到来する前に安全を確保するよう促している。

「竜巻だけでなく、大きなひょうでも死ぬことがある。危険が迫る前に安全な場所に避難するのが一番だ」(ハーク)

バートルズビルを襲った竜巻は、近郊のバーンズドールで大きな被害を発生させていた。

「バーンズドールの惨状を上空から見た映像。竜巻が住宅街を突き抜けて、少なくとも1人の死亡が確認された」。ウェザーチャンネルのレポーター、チャールズ・ピークはXでそう伝え、警察の照明が破壊された建物を照らし出す映像を投稿した。

フォックス25は7日午前、被災地の映像を中継した。バーンズドールの街一帯に、積み重なったがれきや残骸が散乱していた。

フォックス25のキャスター、ウェイン・スタフォードは「日中のバーンズドールの映像。日が昇るとバーンズドールの街の被害状況がよく見えるようになった。ここ数年で最悪級の竜巻シーズンだ。被害はあまりに広範に及ぶ」と書き込んだ。

ハークによると、7日はバーンズドールやバートルズビルのあるオクラホマ州タルサ地域に危険はない。しかし8日は再び暴風雨に見舞われる可能性がある。

(翻訳:鈴木聖子)

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