中国・湖南省の小学校前で11月、男が車で複数の児童らをはねた事件で、中国の裁判所は男に執行猶予付きの死刑判決を下しました。
中国国営メディアによりますと、黄文被告は11月19日、湖南省の小学校前で、車で小学生らをはねた後、車から降りて凶器で襲いかかるなどし、小学生18人を含む30人にケガをさせました。
湖南省の裁判所は23日の判決で、「投資の失敗や家族とのあつれきなど、個人的な感情を晴らすための卑劣な犯行で、登校のピーク時間を狙ったことも悪質で社会に悪影響をもたらした」と指摘し、黄被告に公共の安全に危害を与えた罪で、執行猶予2年がついた死刑判決を言い渡しました。
中国の「執行猶予付き死刑判決」では被告人が執行猶予期間中に模範囚として過ごすと、無期懲役などに減刑される可能性があります。
事件からわずか1か月ほどで判決に至るのは異例で、中国当局は全国で相次ぐ無差別殺傷事件に対して、断固とした対応をアピールする狙いもありそうです。
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