フランスで当時の妻を薬で眠らせて80人以上の男から性的暴行を受けさせたとされる元夫に対し、禁錮20年の判決が言い渡されました。
元電気技師のドミニク・ぺリコ被告(72)はフランス南部・マザンの自宅で2020年秋までの約10年にわたり、当時の妻・ジゼルさん(72)に薬物を投与して眠らせたうえ、インターネットで募った50人の男に性的暴行をさせた罪に問われています。
関与したとみられる少なくとも83人の男のうち、身元を特定できた27歳から74歳の50人が起訴されていました。
ジゼルさんは「隠れたり恥じたりする理由はない」と公開の裁判を望み、名前も公表しました。
フランスメディアによりますと、ぺリコ被告はジゼルさんが最初で唯一の恋人で、1973年に結婚して息子1人と娘2人、そして7人の孫がいて、周囲からは「愛情深い夫」という印象を持たれていたということです。
ぺリコ被告は動機について「妻が他人に触れられるのを見ることに快感を感じた」と話す一方で、「彼女と暮らせてとても幸せだった」と涙を流して述べていました。
裁判所は今月19日、ぺリコ被告に禁錮20年、共犯の50人も全員有罪で、禁錮3年から15年の判決を言い渡しました。
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