ロシアの侵攻を受けるウクライナのゼレンスキー大統領は18日、ブリュッセルで北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長と会談し、NATOからウクライナへの軍事支援強化や停戦後の平和維持などについて協議した。ゼレンスキー氏は19日、欧州連合(EU)首脳会議にも出席し、ロシアとの停戦交渉に向けた対応などを議論する。
ルッテ氏はゼレンスキー氏との会談前、記者団に「停戦交渉開始に向け、ウクライナの立場を最大限に強めることが議題になる」と述べ、「防空や他の兵器システムなどについて、できる限りの支援をする」と強調した。
ゼレンスキー氏は会談後、X(ツイッター)に「非常に中身のある会談だった」と投稿。「ウクライナの防空強化と、現在協力して取り組んでいる平和の確立」について議論したことを明かし、「防空と効果的な安全保障確立に向けた支援に感謝したい」と述べた。
ゼレンスキー氏はまた、フランスのマクロン大統領ともブリュッセルで会談し、停戦後に欧州各国の軍がウクライナに駐留する案などを協議した。ゼレンスキー氏はXに「私たちは本当の平和が実現するには信頼できる安全保障が必要だとの認識を共有している。マクロン氏が主導する、平和維持のための外国軍のウクライナ駐留について議論を続けた」と投稿した。
19日のEU首脳会議でも、ウクライナ支援と停戦交渉に向けた対応などが主要議題となる。【ブリュッセル宮川裕章】
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