フランスのサルコジ元大統領の捜査情報をめぐる汚職事件で、最高裁は控訴審判決を支持し、禁固3年の実刑判決を言い渡しました。1958年以降の第五共和制で、大統領経験者の実刑が確定するのは初めてです。

サルコジ氏は大統領選挙を巡る汚職事件で2014年、捜査担当者に人事面で優遇すると持ち掛け、自身への捜査情報を得ようとした罪に問われていました。

フランスの最高裁にあたる破棄院は18日、サルコジ氏の上告を棄却し、禁固3年、このうち1年を実刑、2年を執行猶予とする有罪判決を言い渡しました。

これを受けてサルコジ氏は1年間、電子器具を装着して監視されることになります。

1958年以降の第5共和制の大統領経験者では、実刑が確定するのも、電子監視措置が命じられるのも初めてです。

サルコジ氏はヨーロッパ人権裁判所に申し立てる方針を明らかにしており、自身のSNSで「真実は最終的に勝利する。その時、誰もがフランスに対して責任を負わなければならないだろう」と主張しています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。