トランプ次期米大統領は18日、前日に発表された連邦政府の「つなぎ予算案」に反対の考えを示した。新たな予算案が成立しなければ米政府はクリスマス休暇前の週末に一部閉鎖に追い込まれる恐れがある。
自らが運営するSNS(ネット交流サービス)にバンス次期副大統領との共同声明を投稿。「共和党は賢く、タフでなければならない。民主党は『望むものを与えなければ政府閉鎖する』と脅すかもしれないが、やれるものなら、やってみろ」とけしかけた。
つなぎ予算案は前日にジョンソン下院議長(共和党)が発表した。2025年3月14日までの政府資金を手当てする内容で災害復旧などの予算も盛り込んでいる。
現行のつなぎ予算は12月20日で失効し、新たなつなぎ予算案が成立しなければ政府機関が一部閉鎖に追い込まれる。これを回避するため超党派の合意を得られる見通しだったが、トランプ氏の反対表明で共和党からの反対が増える可能性がある。
つなぎ予算案には、トランプ氏と蜜月関係にある実業家のイーロン・マスク氏も「可決されるべきではない」と共和党議員に反対を呼び掛けていた。トランプ氏はSNSで「本物の大統領がいれば、このようなカオス(混乱)は起きなかっただろう。(トランプ政権発足まで)あと32日だ!」とも述べている。【ワシントン大久保渉】
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