アメリカ国防総省は、中国の軍事動向に関する年次報告書を公表しました。運用可能な核弾頭の数はすでに600発を超えていると推計しています。

 国防総省は18日に発表した最新の報告書の中で、中国の核戦力について威力の低い精密誘導ミサイルからICBM(大陸間弾道ミサイル)に至るまでより大規模で多様な戦力を備え、「エスカレーションの各段階で複数の選択肢を確保しようとしている」と分析しました。

 運用可能な核弾頭の数は今年半ばまでにすでに600発以上に上り、2030年までに1000発を超えると推計しています。

 この1年で100発ほど増えた計算で、想定を上回るペースに警戒感を示しました。

 中国の実際の国防費については公表されている額よりも40から90%多く、今年はおよそ3300億ドルから4500億ドル(およそ50兆円から69兆円)に上るとの見方を示しています。

 一方で、指揮官の能力や後方支援などの点で「依然として重大な欠陥を抱えている」と分析しています。

 また、中国軍内部の大規模な汚職や腐敗が軍の近代化に向けた2027年までの目標達成の「妨げになっている可能性がある」と指摘しています。

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