来日したウクライナのブラシウク大統領顧問(制裁政策担当)が17日、東京都内で報道各社の取材に応じた。ウクライナ侵攻を続けるロシア軍が使用したミサイルなどの兵器に、欧米製や日本製の部品が使われていることへの懸念を表明。日本政府に追加対策の検討を提案していると明かした。
ブラシウク氏は今回、自国に撃ち込まれたロシアや北朝鮮の弾道ミサイルなどに使用された日本製の部品のリストを日本政府と共有したという。超小型回路やバッテリー、エンジン、カメラなど多様な部品が使用されていると説明した。
これらの部品は日本からの対露輸出が禁止されていると述べた上で、「最近の攻撃に使われたミサイルにも日本製の部品が使われており、(露側が)今も入手可能だと考える」と指摘した。「多くの場合、中国企業の関与があった」とも述べた。
日本政府に対しては「既存の措置以外に何ができるのか、(追加対策の)検討を提案している」と語った。【松本紫帆】
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