アメリカのイエレン財務長官は、中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会の独立性が重要だと訴えました。FRBへの関与を強めることを検討しているとされるトランプ前大統領をけん制する内容です。
イエレン財務長官
「私はFRBの議長として、独立性と透明性を主張しました。金融の安定と経済成長に重要だと考えているからで、最近の調査も私の考えを裏付けています」
FRB議長経験者のイエレン財務長官は3日、講演し、FRBが政治からの独立性を保つことが重要だと訴えました。
大統領選に勝利した場合、FRBへの関与を強めることを検討しているとされるトランプ前大統領をけん制した発言とみられています。
さらに、イエレン長官は「典型的な財務長官の発言ではない」と認めたうえで、「強い経済を作り、維持するには民主主義が不可欠だ」と指摘。
3年前の1月6日にトランプ氏の支持者らが連邦議会に乱入した事件に言及し、「民主主義は脅威にさらされている」と述べました。
アメリカメディアは今回の発言について、第2次トランプ政権が誕生すれば経済に悪影響を及ぼすと有権者や経済界に訴える狙いがあったと伝えています。
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