議会解散を念頭に信任投票を求めたショルツ LIESA JOHANNSSENーREUTERS

<連立崩壊し、少数与党に転落したショルツ政権。混乱のドイツ政界に総選挙の足音が迫るが、喫緊の問題について>

ドイツのショルツ首相が12月11日、自身の信任投票を16日に実施するよう求める動議を連邦議会に提出した。

11月に連立崩壊したショルツ政権は少数与党に転落し、信任決議案は否決される見込みだ。与野党は来年2月23日に総選挙を行う方針で合意している。


ドイツの憲法に当たる基本法では議会解散が厳しく制限され、不信任になった首相が解散を提案する必要がある。

支持率首位は中道右派の野党、キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)。CDUのフリードリヒ・メルツ党首が有力な次期首相候補だ。

支持率2位につける極右政党ドイツのための選択肢(AfD)は、総選挙に向けてワイデル共同党首を首相候補に指名している。だがどの党もAfDとの連立を拒否しているため、同党が政権を担う現実的な可能性はない。

ドイツ政府にとって喫緊の問題の1つは、来年度予算の財源不足だ。ショルツは超党派協力で解決したいと考えている。

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