ノーベル平和賞の授賞式が日本時間の10日午後9時から行われます。ノルウェーの首都オスロには若木記者がいます。

【若木記者@オスロ】
オスロは現在午前9時すぎです。こちらのホテルは、日本被団協の代表団や関係者の多くが宿泊しているホテルで、現在、授賞式を前にした記念撮影が行われています。
代表委員の3人、田中熙巳さん、箕牧智之さん、田中重光さんの姿も見られます。およそ30人の代表団が、今、記念撮影を行っています。

きょうは授賞式で登壇する田中熙巳さんや箕牧智之さんら代表委員の3人は、午前中NGO団体のパーティーで短いスピーチをするほか、正午には国王夫妻に謁見する予定で、箕牧さんは広島市内の高校生が制作した銅製の折り鶴を渡せたら渡したい、と話していました。

そして、午後1時からは世界が注目する授賞式がここから徒歩でおよそ10分ほどのオスロ市庁舎で行われます。

授賞式を前に9日、代表してスピーチをする田中熙巳さんが意気込みを語りました。

【日本被団協・田中熙巳代表委員】
「核兵器を使うことが軽く語られるような時代になったというのは、私どもにとっては大変遺憾。悲しい思いがいたします。核兵器を使うことは許されない。核兵器による抑止力というのは、成立しえないと思っています」

また、およそ1か月かけて書いたというスピーチには自身の被爆体験と日本被団協の歩みを盛り込んだという田中さん。
ノーベル平和賞受賞を機に、「核兵器を取り巻く情勢についての新たな改善への前進が生まれるのではないか」と期待を寄せていました。

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