韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の弾劾訴追案は7日、国会で採決が行われます。

与党代表が事実上賛成する意向を示しましたが、党としては反対の方針を崩しておらず、情勢は不透明です。

与党「国民の力」の韓東勲(ハン・ドンフン)代表は、6日に開かれた党の緊急会議で「大統領の職務停止が必要」との考えを明らかにし、弾劾訴追案に事実上賛成する意向を示しました。

韓代表はこれまで弾劾に反対していましたが一転させた形で、理由について、尹大統領が3日に「非常戒厳」を宣言した際、主要な政治家などを「反国家勢力」だとして逮捕するよう指示したと指摘しました。

一方、与党は6日から臨時の会合を断続的に行っていますが、これまでのところ弾劾に反対する方針は変わっておらず、7日午前9時から再び議員総会を開き、採決に向けた最後の協議を行う見通しで、情勢は不透明です。

こうした中、国会前には6日夜、大統領の弾劾を求める大勢の市民が集まり道路を埋め尽くしました。

集まった市民の1人は「目の前のことだけを見ずに、10年後、20年後を見る人が政治をしてほしいです」と話しました。

弾劾訴追案の採決は、7日午後5時ごろから行われる見通しです。

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