今年のノーベル文学賞に決まった韓国の女性作家、ハン・ガン(韓江)さんは6日、訪問先のスウェーデンの首都ストックホルムで10日の授賞式を前に記者会見を開いた。尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が3日夜に「非常戒厳」を宣布したことについて「衝撃を受けた」と述べた。朝鮮日報が報じた。
韓国メディアによると、ハン・ガンさんは戒厳令が出された後に国会前で市民が、素手で軍人を制止しようとしたほか、軍人たちが退く際には「息子たちにするように『さようなら』と話す姿も(映像などで)見た」とし、「真心と勇気が感じられた」と語った。
また、若い警察官と軍人の態度が印象深かったとし、「予期せぬ状況で最大限合法的に動こうとする感じを受けた」と指摘。「(戒厳)命令を下した人々にとっては消極的な行動だっただろうが、苦痛を感じながら解決しようとした積極的な行動だった」と述べた。その上で「武力や強圧で統制する過去のような状況に戻らないよう切実に願う」と強調した。【ソウル日下部元美】
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