内戦が続く中東シリアで、攻勢を強める反体制派勢力が中部の重要都市ハマに到達しました。アサド政権にとって大きな打撃となります。
「シリア人権監視団」によると5日、ハマ市郊外で反体制派勢力がシリア軍との激しい戦闘の末、市内に進攻。シリア軍は部隊を市内から撤退させ、再配置するとしています。
ハマは反体制派勢力が制圧した北部アレッポと首都ダマスカスの間にある要衝で、アサド政権にとって大きな打撃となります。
一方、アサド政権はロシア軍とともに反体制派勢力の拠点などを連日、空爆していて、被害の拡大が懸念されます。
国連 グテーレス事務総長
「苦しみに耐え続けるシリアの人々への責任を果たすよう全関係者に改めて求める」
こうした中、国連のグテーレス事務総長は、シリアでは「数万人の民間人が危険にさらされている」と訴え、即時の人道支援と国連主導の政治プロセスへの早期復帰を求めました。
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