フランスで内閣不信任案が可決されたことを受けて、9月に就任したばかりのバルニエ首相が辞任し、内閣は総辞職しました。マクロン大統領は、自らは任期をまっとうする考えを強調しました。

 フランスのバルニエ首相は5日、予算の強行採決を巡る与野党の対立で前日に内閣不信任案が可決されたことを受けて、マクロン大統領に辞表を提出しました。

 9月に発足したばかりの内閣は総辞職となりました。

マクロン大統領
「国民の皆さんが民主的に私に与えたのは5年間の任務であり、私は最後までそれを完全に遂行します」

 マクロン大統領は5日、国民に向けた演説で、「極右と極左が『反共和国主義』で結束した」と不信任案に賛成した野党を批判したうえで、自らは2027年までの任期をまっとうする考えを強調し、数日以内に新たな首相を任命する意向を示しました。

 7日にはノートルダム大聖堂再開の式典があり、各国の首脳やアメリカの次期トランプ大統領が出席する予定で、首相不在での開催は避けたい考えだとみられます。

画像:Images TF1

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