内戦下のシリアで、反体制派が主要都市のアレッポとハマを相次いで制圧したことを受け、国連のグテレス事務総長は5日、隣国トルコのエルドアン大統領と電話協議した。グテレス氏は記者団に「何万人もの市民が戦火で危険にさらされている」と述べ、支援を求める住民へのアクセス確保と、国連の仲介外交を通じて「流血を終わらせる」ことが急務だと強調した。
シリア内戦の再燃を受け、アサド政権軍による化学兵器の使用に懸念も広がる。5日の国連安全保障理事会で、米国は「アサド政権が過去に自国民に化学兵器を使用したのは、政権が危機を感じている今日のような状況下だった」と指摘。アサド政権は否定するが、化学兵器禁止機関(OPCW)はシリア内戦で政権側による化学兵器使用を断定している。【ニューヨーク八田浩輔】
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。