韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領に対する弾劾訴追案が7日に採決される見通しとなりました。韓国の国会前から、FNNソウル支局・濱田洋平記者が中継でお伝えします。

5日も国会前には一部の市民が集まっていて、尹大統領への弾劾を訴えています。

尹大統領への弾劾訴追案の採決は、本来であれば6日未明から行うことが可能ですが、野党側はあえて1日の猶予をもうける方針です。

というのも、弾劾訴追案を可決するためには与党議員が少なくとも8人賛成する必要があり、野党側は与党議員の切り崩しを図るために1日の猶予をもうけたとみられています。

――尹大統領への弾劾について、韓国国民はどう思っている?
韓国の世論調査会社が調査した結果、「賛成する」と答えた人は73.6%にのぼっています。
全ての年代で賛成が反対を上回っていますが、特に18歳~20代までの人は「賛成」と答えた人が86%を超えています。

――尹大統領については、5日に談話が公開されるという情報もあったが?
説明や謝罪が中心とされる談話が公開されるという情報がありましたが、結局公開されていません。
その理由について、一部の韓国メディアは「世論よりも、与党内部への対応を優先するためではないか」と伝えています。
弾劾訴追案の採決が迫る中で、尹大統領は、世論をなだめるより、与党から賛成票が出ないよう取り締まりを優先させたとみられています。

しかし、野党側の攻勢は弾劾訴追案だけにとどまりません。

「共に民主党」は5日午後、尹大統領の内乱罪を捜査するよう要求しました。
内乱罪が認められれば、大統領在任中でも裁判にかけられる可能性があります。

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