日本政府は防衛装備品を無償提供する枠組み・OSAを通じた支援として、フィリピンに軍用監視レーダーなどを供与する取り決めを交わしました。

フィリピンの首都マニラで5日、エンリケ・マナロ外相と日本の遠藤和也大使がOSA=政府安全保障能力強化支援の文書に署名しました。

OSAは同志国の軍隊に防衛装備品などを無償で供与する枠組みで、フィリピンへの供与は昨年度に続き2回目となります。今年度はフィリピン海軍に沿岸監視用のレーダーシステムなどが提供されるほか、空軍にもレーダー関連機材が供与されるということです。

フィリピンが南シナ海の領有権を争う中国の脅威にさらされる中、日本政府は「重要な海上交通路でのセキュリティを強化することは日本の安全保障にとっても意義がある」としています。

外務省によりますと、政府はフィリピンのほかにもモンゴル、ジブチ、インドネシアを対象にOSAによる支援を年度内に実施する見通しです。

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