NASA長官への起用が発表されたジャレッド・アイザックマン氏=AP

 トランプ次期米大統領は4日、決済会社などを経営する富豪のジャレッド・アイザックマン氏を、米航空宇宙局(NASA)長官に起用すると発表した。米メディアによると、アイザックマン氏は、トランプ氏と蜜月関係にある実業家のイーロン・マスク氏と関係が深い。マスク氏の経営する宇宙企業「スペースX」への発注が増えるとの見方も出ている。

 アイザックマン氏は9月、民間宇宙飛行士として初の船外活動を実施。その際に使用したのがスペースXの宇宙船クルードラゴンだった。

 スペースXは、宇宙プロジェクトを公的に手掛けるNASAからもプロジェクトを受注している。業界関係者からは「アイザックマンは野心的な商業プロジェクトを好む。その多くは、スペースXによって実行される可能性がある」との見方が出ている。

 トランプ氏は自らが運営するSNS(ネット交流サービス)で長官人事を発表し、アイザックマン氏について「宇宙科学、技術、探査において画期的な成果への道を切り開いてくれるだろう」と投稿した。【ワシントン大久保渉】

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