アメリカのトランプ次期大統領は通商分野などを担当する上級顧問として、側近で7月まで服役していたピーター・ナバロ氏を起用する人事を発表しました。
ナバロ氏はトランプ政権1期目で大統領補佐官を務め、関税によってアメリカの貿易赤字の解消を目指す政策を打ち出すなど、保護貿易主義を推し進めた中心的人物の1人です。
トランプ氏の側近きっての対中強硬派としても知られています。
2021年1月に起きた議会乱入事件を巡って下院特別委員会での証言を拒んだとし、禁錮4カ月の有罪判決を受け、今年7月まで服役していました。
トランプ氏はナバロ氏について声明で、闇の政府=ディープ・ステートに「ひどい仕打ちを受けた人物だ」としたうえで、「アメリカの労働者を守り、製造業を再び偉大にするために素晴らしい仕事をしてくれるだろう」と期待感を示しました。
また、アメリカメディアによりますと、関税引き上げなどの強硬姿勢で知られ、去就が注目されていたロバート・ライトハイザー氏は政権入りせず、外部から通商政策の立案に関わる見通しだということです。
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