カナダのトルドー首相は29日に訪米した。南部フロリダ州でトランプ次期大統領と会談すると、複数のカナダメディアが報じた。トランプ氏が表明したカナダへの関税導入について協議するとみられる。実現すれば、主要7カ国(G7)の外国首脳として初めて、米大統領選後にトランプ氏と会談することになる。
カナダ放送協会(CBC)は、政府筋の話として、トランプ氏の私邸「マララーゴ」で29日に両氏が夕食を共にする予定だと伝えた。トルドー氏にはルブラン公安相も同行しているという。
トルドー氏は訪米前の29日の記者会見で、トランプ氏による関税導入は両国関係に「害を与える」と指摘し、「米国の産業や企業にとっても打撃になると指摘することが我々の責務だ」と述べた。
トランプ氏は先に、来年1月20日の就任初日に、隣国カナダとメキシコから輸入される全製品に25%の関税を課すための大統領令に署名すると宣言した。違法薬物や不法移民に関して対策を取らない限り、措置を続けるとしている。【ニューヨーク八田浩輔】
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