11月24日、ウクライナ軍参謀本部関係者によると、ウクライナは8月のロシア西部クルスク州への越境攻撃で制圧した地域のうち約40%をロシア軍に奪還された。写真はロシアのミサイル攻撃を受けたウクライナ・ドニプロの現場で21日撮影。提供写真(2024年 ロイター)
ウクライナ軍参謀本部関係者によると、ウクライナは8月のロシア西部クルスク州への越境攻撃で制圧した地域のうち約40%をロシア軍に奪還された。
この関係者は、ウクライナの越境攻撃後にロシアはクルスク州に約5万9000人の部隊を配備して迅速に進んだとして「わが国は最大で約1376平方キロ(531平方マイル)を支配したが、今は当然ながら縮小した。敵は反撃を強めている」と説明。さらに「現在、わが国は約800平方キロ(309平方マイル)を支配している。わが国は軍事的に適切な限り、この領土を保持する」と語った。
ウクライナのゼレンスキー大統領はメディアに対し、ロシアのプーチン大統領の主な目的はドネツク州とルガンスク州からなるドンバス地域全域を占領し、クルスク州からウクライナ軍を追放することだとの見方を表明。「プーチン氏にとって最も重要なことは、わが国をクルスク州から追い出すことだ。プーチン氏は来年1月20日までに追い出したいと思っているはずだ」とし、トランプ次期大統領の就任日を意識しているとの見解を示した。その上で「プーチン氏としては、自分が状況をコントロールしていることを示すことは非常に重要だ」と話した。
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