国連気候変動枠組み条約第29回締約国会議(COP29)の授賞イベント。15日は日本など主要7カ国(G7)が選ばれた=アゼルバイジャン・バクーで11月15日午後6時20分、山口智撮影

 アゼルバイジャン・バクーで開催されている国連気候変動枠組み条約第29回締約国会議(COP29)で、世界の環境NGOが参加する「気候行動ネットワーク(CAN)」は15日、「本日の化石賞」を日本など主要7カ国(G7)に授与すると発表した。

 CANはG7諸国への授賞理由について、COP29は途上国の地球温暖化対策への資金支援が最大の焦点だが、「支援額の目標案も提案せずに参加し、会議の進展を妨害している」と指摘。G7諸国は国別の累積温室効果ガス排出量の上位を占めているにもかかわらず、「自分たちが引き起こした気候危機を解決するのに、他のすべての国に同等の責任を負わせようとしている」と批判した。

化石賞について紹介する気候行動ネットワークのウェブサイト

 化石賞は、気候変動対策に後ろ向きだったり、COPでの交渉の進展を妨げたりした国などに贈られる賞。日本は受賞国の常連で、23年のCOP28でも複数回授与された。【バクー山口智】

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