米製薬大手イーライリリーが4月30日発表した最新の通期売上高見通しは424億─436億ドルで、レンジの上下とも20億ドル上方修正された。肥満症治療薬「ゼップバウンド」(写真)の爆発的な需要と生産能力拡大が背景だ。昨年12月、ニューヨークで撮影(2024年 ロイター/Brendan McDermid)
米製薬大手イーライリリーが30日発表した最新の通期売上高見通しは424億─436億ドルで、レンジの上下とも20億ドル上方修正された。肥満症治療薬「ゼップバウンド」の爆発的な需要と生産能力拡大が背景だ。
ゼップバウンドや、肥満症治療としても承認されている糖尿病治療薬「マンジャロ」の需要が非常に強く、足元では供給が追いついていないが、年後半にはいずれも大幅な増産が見込めるとしている。
アナト・アシュケナージ最高財務責任者(CFO)は、「不眠不休」で生産設備拡張に取り組んでいると説明。ただそれでも、年内から恐らくは来年まで供給不足が続くと付け加えた。
第1・四半期の調整後1株利益は2.58ドルで、アナリスト予想を0.12ドル上回った。
ゼップバウンドの売上高は5億1740万ドルと、アナリスト予想の4億1820万ドルを超えた。マンジャロは前年同期の5億6850万ドルから18億1000万ドルに伸びたものの、供給能力の限界が響いてアナリスト予想の20億8000万ドルには届かなかった。
Copyright (C) 2024トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。