(写真はイメージです)Muellek-shutterstock

<キャビンアテンダントの女性がコックピットで撮影した動画には、大雨で視界が遮られる中、着陸に挑むパイロットたちの姿が──「命がけで戦うワイパー」にも注目が集まる>

大雨の中で航空機を着陸させるパイロットの姿をコックピットから撮影した映像が、ネットを騒然とさせている。

【動画】「何も見えない」...大雨の日に飛行機を着陸させる「パイロットの視界」をCAが撮影 コックピットの映像にネット騒然

客室乗務員の女性(@damailufta)がTikTokに投稿したのは、悪天候に見舞われたノルウェー西部の都市スタバンゲルのソラ空港に着陸する航空機の映像。10月14日に投稿されて以来、300万回以上再生され、寄せられたコメントは1000件を超えた。

「この日まで飛行機にワイパーブレードがあることを知らなかった」という投稿者は、コックピットでパイロットの背後から動画を撮影し、着陸態勢に入った機体のフロントガラスの上でワイパーが激しく動く様子をとらえている。

雨がたたきつけるフロントガラスの向こうに空港滑走路が見えてくる。窓が曇らないよう、忙しく動き続けるワイパー。

1分間の映像には、地上までの距離を伝えるカウントダウンの声や、2人のパイロットの前方や頭上で点灯する無数の計器など、着陸時のコックピットの様子が収められている。

この投稿には、大雨の中での着陸に感嘆する声がTikTokユーザーから相次いだ。

「ワイパーが命がけで戦ってる」(@diegofas_)
「冗談でしょ? 本物のワイパーのはずがない」(@itskelseybitchh)
「飛行機に装備されるあらゆるテクノロジーの中で、このワイパーだけは近所の自動車部品店で買ったみたい」(@tikytocky13)
「あんな天気だったら車の運転さえ怖いのに、飛行機を飛ばすなんて」(@Newbfingers)
「あのワイパーは盛大な拍手に値する」(@westweddingco )

航空宇宙業界向けの機材を供給する米フロリダ州のワン・モンロー・エアロスペース社によると、ワイパーは雨天飛行の際にパイロットの視界を良くするのに役立つが、その効果は小型機等に限られるという。

世界の航空業界は2024年末までに大幅な成長が見込まれる。統計調査会社スタティスタのデータによれば、世界の航空業界が運航するフライト数は年内に3870万便に達する見通しで、パンデミック前の2019年に記録した3900万便超に迫っている。

(翻訳:鈴木聖子)


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