ショルツ首相の連立政権が崩壊したドイツで、与党の社会民主党と最大野党のキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)は12日、連邦議会(下院)の総選挙を来年2月23日の実施とすることで合意した。独DPA通信などが報じた。
独政界では、予算編成を巡る対立から、自由民主党が6日に3党による連立政権から離脱した。政権は議会で少数与党となり、ショルツ氏は来年3月に前倒しの総選挙を実施する方針を示した。しかし、CDUのメルツ党首は、重要法案の成立などに協力する条件として、さらなる早期の選挙実施を求めていた。
ショルツ氏は年内にも議会に信任決議案を提出する見込み。過半数の信任は見込めないため、大統領の判断で議会が解散される流れだ。ドイツでは解散による総選挙の実施は2005年以来となる。【ベルリン五十嵐朋子】
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