インドでの独立運動を指揮していたアメリカに住むシーク教指導者の殺害計画事件をめぐり、アメリカメディアはインドの情報機関の職員が殺害を指示したと報じました。インド政府は「臆測や無責任なコメントはあてにならない」としています。

アメリカ司法当局は去年12月、ニューヨーク在住のシーク教指導者の殺害計画を進めたなどとして、インド国籍の二キル・グプタ被告を起訴しました。

この事件をめぐり、ワシントン・ポストは29日、当局者などの話として、当時インドの情報機関「研究分析局」の職員だったビクラム・ヤダブという人物が殺害を指示したと報じました。ヤダブ氏は、対象者の住所などをグプタ被告に伝えていたということです。

また、カナダで去年6月、別のシーク教指導者が殺害された事件にも関与した可能性を指摘しています。

これに対し、インド外務省は30日の声明で「政府が設置したハイレベルの委員会が調査中だ」としたうえで、「臆測や無責任なコメントはあてにならない」と反発しています。

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