レバノン各地で9月、イスラム教シーア派組織ヒズボラの戦闘員らが所有するポケベルが一斉に爆発した事件で、台湾の捜査当局は11日、調査の結果、爆発したポケベルは台湾で製造されたものではなかったと発表した。
問題のポケベルは、ハンガリーの会社が台湾の「ゴールドアポロ」社のブランドの使用許可を得て製造していたと報じられていた。
発表によると、ゴールドアポロ社は過去数年間、問題の製品を作っておらず、レバノンに輸出した記録もなかった。海外の企業に製造許可を出していたが、初期のサンプル製品を検査しただけで、その後は技術指導なども行っていなかったという。
爆発したポケベルを実際に製造したのは、イスラエルのフロント企業だったとされ、少なくとも数年がかりで準備していたとみられている。レバノンでは9月、日本メーカーのロゴが入った無線機も一斉に爆発したが、メーカー側は関与を否定しており、模倣品が使用された可能性も指摘されている。【カイロ金子淳】
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