宮城県内のインフルエンザの患者数と新型コロナウイルスの感染者数の推移をみると、今年に入り感染者が急に増えていることが分かります。受験シーズンも本格化する中、流行の現状と家庭での対策などについて医師に聞きました。
仙台市青葉区のかわむらこどもクリニックでも今年に入り、小学生を中心に感染者が増えているといいます。
かわむらこどもクリニック 川村和久医師:
「これまではインフルエンザA型(が多く)、コロナはわずかだった。インフルのB型も増えたしコロナも増えた。一般的にはA型の流行が終わると次にB型が来て、あまりAとBが重なること(がなかった)」
特に、下痢や腹痛の症状が出やすいインフルエンザB型とコロナの陽性者が増えています。受験シーズンも本格化する中、川村医師は、手洗いや換気などの対策に加えて、家庭内で感染者が出た場合はできる限り接触しないことが大切と話します。
かわむらこどもクリニック 川村和久医師:
「できれば部屋を分ける。トイレも(感染した人が)入った後は空気を入れ替える。お風呂に入れるようだったら最後に入るとか」
また、重症な場合を除き、ある程度時間を置いて検査を受けるのが望ましいとし、タイミングによっては「陰性」と診断されて、さらに、感染が広がる恐れがもあると指摘します。
かわむらこどもクリニック 川村和久医師:
「時間の問題で、検査が見かけ上陰性になった。体調が良くなったので集団生活の場所へ行ってしまい他の人にうつしてしまうことも。(周囲で)インフルエンザやコロナが流行している前提であれば、熱が下がっても検査するのが一つの安全策」
インフルエンザと新型コロナ、注意点をまとめました。
(1)「基本的な感染対策」手洗い、室内の換気、状況に応じたマスクの着用など基本的な対策の徹底を
(2)「家庭内で感染者が出た場合」部屋を分ける、トイレの使用後に換気するなど出来る限り“接触しない”
(3)「検査のタイミング」ウイルスは感染後、時間がたって鼻の奥で増えるため、取材した川村医師は重症や緊急の場合を除き、発熱後すぐではなく、ある程度時間をおいて(可能であれば発熱から12時間程度)検査を受けるのが、確定診断につながると話しています。
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