中国電力は30日、燃料価格の下落などの影響で昨年度の決算が過去最高となった一方で、島根原子力発電所2号機の再稼働が計画より4か月遅れて、ことし12月になることを明らかにしました。

中国電力によりますと昨年度の連結の売上高は、総販売電力量の減少などにより1兆6287億円と前の年に比べて658億円の減収となりました。
一方、経常利益は電気料金に反映される燃料価格の下落などにより過去最高の1940億円で4年ぶりの増益となりました。
しかし中国電力は料金の値下げには慎重な姿勢を示しました。

【中川賢剛 社長】
「今年度の業績見通しにおいては、一時的な期づれ差益が一服する見込みであることなどから、未だ楽観視できる状況にない」

一方、ことし8月に再稼働を計画していた島根原子力発電所2号機について安全対策工事に時間がかかっているため、再稼働の時期を4か月遅らせてことし12月中とする方針を明らかにしました。
中国電力は、消費者庁から料金メニューの不当表示を指摘されたことから、対象の利用者に返金するとともに、役員報酬の一部返上を発表しています。

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