福井銀行は8日、子会社の福邦銀行との合併契約を締結したと発表しました。合併後の商号については、「福邦」の名を残さず「福井銀行」に統一します。
      
両行の合併を巡っては、福井銀行が経営基盤の強化を目的に2021年に福邦銀行を子会社化し、2つのブランドを維持しながら本部機能の統合や改編、業務効率化を図ってきました。
 
8日、両行は合併契約を締結し、2026年5月2日に合併することが正式に決まりました。
 
福井銀行は合併の理由について「2ブランドではシナジー効果に限界があり、福井銀行の客や職員の負担、金銭的な負担が多い」としています。
 
福井銀行は明治32年設立し、創立125年となる歴史の中で、合わせて12の買収や合併を行ってきましたが、商号は一貫して「福井銀行」を貫いてきました。
  
一方の福邦銀行は、昭和18年に若越無尽株式会社として設立されました。その後、福井無尽株式会社、福井相互銀行への商号変更を経て、平成元年に現在の福邦銀行が誕生しました。
  
2026年の合併で、40年近くに渡り続いてきた福邦銀行の商号に終止符が打たれることになります。
 
なお、8日発表されたグループの中間決算では、連結経常利益は、貸出金利息やコンサルティング収益が増加したことなどにより、前年同期比34億5000万円増の62億7000万円でした。通期での連結経常利益は83億円を見込んでいます。  

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